jewelystory rubby
vol.宝石の女王ルビー
シェイクスピアは「ルビーは妖精の贈り物」と表現しています。では、妖精はどんな魔法をかけて贈り物をくれたのでしょうか?宝石の中でも数多くの逸話を持つルビーですが、語源はラテン語で「赤」を表す「Ruber」です。
宝石言葉は「情熱・愛・勝利・富と栄光・戦いの神」とポジティブなメッセージが並びます。男女ともにつけている人が魅力的に輝き、目的に向かって行動する勇気が生まれます。また、愛の願いを叶えてくれる石でもあります。古代の中世の戦士は、“鎧の下にルビーを忍ばせると勝利する”、または“ルビーは不死鳥の生まれ変わり”などと信じており、6千年前は神秘的な存在だったようです。“ルビーには火が宿る”といわれるゆえんは、「ルミネッセンス」の効果によるもの。通常の光では赤色に輝くルビーですが、暗いところでブラックライトをあてると、
石の内部から不思議な光を放ちます。これは、ルビーの持つ蛍光性によるものです。科学的なネタばらしをしてしまうと、神秘性に欠けるとがっかりされるかもしれませんが、宝石のメッセージや神秘のパワーといわれるものは、こうした根拠があるという事を知っておいてください。また、ルビーは火星の色。ギリシャ神話でいう火星の守護神は、「戦いの神マルス」(火星=マーズの語源です)。古代のギリシャ人は戦いの神の石であるルビーを身に着けて、勝利と栄光を勝ち取っていったのでしょう。春は新しいことがはじまる季節です。ルビーのパワーを取り入れてみてはいかがでしょうか?最大の効果を引き出すには、ルビーは火曜日に、そして体の右側に着けてくださいね。
<岩見 尚見>
ディアーズ編集長
(社)日本ストーンジュエリー学協会 専務理事
GIA G・G 宝石鑑定士

 

 

 
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